浴衣や着物の袖に関する用語集として、『元禄袖』というものがあります。
『元禄袖』の読み方は、”げんろくそで”です。
いくつかある袖の形の中の一種で、丸みがあって袖の丈が短くなっているもののことを指しています。
主に小さな女の子や大人の女性の着物に使用される用語集です。
袖丈に関して子ども用の場合は7寸9分から1尺5分程度であり、大人用の場合は1尺1寸から1尺2寸ほどです。
丸みに関しては子ども用の場合は2寸6分から2寸9分となり、大人用の場合は2寸1分から3寸9分となります。
『元禄袖』という言葉は元禄時代に存在した小袖という袖の形からきています。
明治時代になると戦争の影響から元禄文化を復活しようという動きが高まり、丸い袖のことを『元禄袖』と呼ぶようになりました。
丈の長さが短く丸まった形状をしているため、普段着としても最適です。