道行とは、着物用の上着のことです。
羽織と異なるところは、ボタンなどで前を閉めたときに首の周りが四角く額縁のような形状をする点です。
用語集などでは、道行コートとして紹介するものもあります。
道行は防寒や防塵などの役割を果たします。
また道行と同じ形状で防水加工されたものを雨コートと呼ぶ場合もあります。
洋服におけるジャケットやコートと同じ位置にあたりますので、飲食店などのお店に入るときには脱ぐことがマナーとされます。
その際に汚れや水滴がある場合は軽くハンカチなどでふき取ってから脱ぐと、着物を汚す心配が減ります。
浴衣が似合う盛夏に着ることは暑いので難しいかもしれません。
先述したように、室内での着用は望ましくないので、冷房環境での着用はあまり期待できません。
涼しげな素材の道行が手元にあれば、夏の着用も可能です。