着物の用語集で出て来ることの多い正絹とは、混じり物のない絹や絹織物のことをそう呼びます。
絹100%で本絹や純絹とも呼ぶことも多いです。
絹は繭から採れる動物性繊維なので、柔らかくて軽くて、吸湿性や通気性に富みます。
ただし、水には弱く、変色や日光による変色などの弱点も多いです。
正絹の浴衣は特に取り扱いに注意が必要です。
着用後に自宅の洗濯機で気軽に洗うことなどできませんが、日常のちょっとした心遣いで大切な着物をいつまでも美しく着ることができます。
大切なポイントとして、汚れを防ぐことと、湿気を防ぐことです。
正絹は特に湿気を嫌います。
着用後に脱ぐ前に必ず手を洗いましょう。
手に着いた汚れを付けないことが重要です。
脱いだ着物は着物用のハンガーにかけて、日の当たらない風通しの良い場所に干しておきましょう。
ハンガーにかける時にホコリを払って、シワにならないように注意することです。