『八掛』は”はっかけ”と読み、浴衣や着物の用語集で使われることがある言葉です。
『八掛』は布の一種で、袷に分類される着物において裾の裏側につけるものとして用いられています。
合わせて8枚を掛けるということが名前の由来です。
内訳は前と後ろの見頃の部分の裾の裏側に4枚、襟先の裏に2枚、衽の裏側に2枚となります。
『八掛』は別名『裾回し』と呼ばれることもあります。
もともとは裾に用いられていた布ですが、時代の流れで袖口に対しても同様のものが使われるようになってきました。
浴衣や着物の表面の生地を劣化させないように守り、裾のさばきをスムーズにすることを目的として用いられています。
座ったり歩いたりという動作をする際に人目に触れる部分なので、デザインを工夫することで機能性だけでなくデザイン性も追加することができます。