浴衣に関する用語集の中で、「被布」という単語は耳慣れない方も多いかもしれません。
しかし、よく七五三や初詣、桃の節句の際に女の子が着物の上から羽織っている羽織のようなもの、といえばなんとなくイメージが付く人も多いでしょう。
被布は、帯を結ばない際に着せる羽織です。
元は防寒具の役割でしたが、現代では晴れ着として用いられます。
例えば3歳の七五三のときには、帯を結ぶ代わりに兵児帯や付け紐を結びますが、それを目立たせないために、上からベストのように被布を着せることで、見た目をよくする効果があります。
浴衣に帯を結ぶ年齢になると、逆に被布を着るのは年齢不相応ということになりますので、女の子がまだ小さいときに着せて写真などに残しておくのが良いでしょう。